Grungy super stars

やんきー おじさん さんぱくがん

黄色い声が生まれた日

 今年の一月ごろにV6の修学旅行の映像を見て、懐かしさと面白さで胸がいっぱいになり、彼らの潜在的な魅力に気が付いた。わからない方はぜひ見てほしい。彼らにハマる前からその茶番は何回も見る機会があり、それは某アニメのトレスだったり、彼らの映像の特集でも何回か取り上げられている。学校へ行こうは、もちろん私の住んでいた東北のド田舎でも以前きちんと放送されており、小さいころから彼らの活動を目にすることは多々あった。CMを見ていても、母が「イノッチみたいな人素敵だね」とか言っているのを聞いて、井ノ原さんはあさイチを視聴している母が認める優しい方なんだと実感していた。

 しかし私は今までジャニーズという男性アイドルにハマることはなく、どちらかといえばアニメやお笑い、邦ロック、そして舞台俳優などを顔ではないところを重点的に斜め目線から見ていたひねくれたガキであり、小学校のときはクラスの友だちにHey!Sey!JUMPのメンバーのフルネームを覚えさせられたり(週一でテストされて伊野尾さんの下の名前を思い出せなくて怒られた)、中学の時はキスマイの藤ヶ谷さんをごり押しされた(藤ヶ谷さんがキスマイの中で一番良いんじゃないと俺足の前で言ったのが間違いだった)が、追うことはなかった。正直好きだったアニメの実写化する映画にキャスティングされていたジャニーズという肩書をあまりよく思っていなかったのかもしれない。このころの私はSMAPTOKIO、嵐といういわゆるお茶の間の芸能人としての彼らしか見ておらず、アイドルというジャンルには触れていなかった。

 高校の終わりごろ、突如親友が関ジャニ∞にハマった。大倉さんに落ちたのだという。卒業旅行で一緒にディズニーランドへ遊びに行っても、スマホを見てTwitterを見て、関ジャニの情報を逐一確認する彼女に腹が立ち、アイドルにハマるということは友達へ関心がわかなくなるのかと疑問に思ったほどだ。(どうにか話を合わせて大倉さんのかっこいいところなどを聞いていた)ここがジャニーズ興味関心度でいう一番の低下レベルであった。

 ならばと私は親友の好きなジャンルを知り、気持ちを分かつしかないと考えた。昔から知らないジャンルの文化を知ることで、より多くの話題を提供することが出来ることと、それにより知らなければ理解できないエンターテイメント性を重視する癖があった。簡単に言えば話す話題の内輪ネタの面白さが一番であったため、羨ましかったのだ。ずっと 面白いことが一番好きなのである。

 まず関ジャニクロニクルを見て、彼らのノリとそれぞれのメンバーの特徴、下積みの話から今もごはんに行く話まで徹底して調べようとした。その途中で私はある映像であまりの面白さに大爆笑をしてしまった。それが我らがV6の伝説の修学旅行である。

  V6の修学旅行の映像を見た私は彼らのバラエティ以外のほかの映像にも興味を持った。例えばsupernovaやsexy honey bunnyでは、改めて見てみた坂本さんのお顔がオジサン好きの私から見てパーフェクトのタイプであり、歌がうますぎる。長野さんは優しい性格、優しい歌声、優しいお顔。井ノ原さんは今も変わらずお調子者で、あさイチでは一日の始まりを快適にしてくれるような声と優しい表情、爆イケなスタイル。森田さんはかっこよくて厳つい見た目に反して信じられないくらい甘いキャラメルボイス。三宅さんは伊藤家の食卓ではうかがえなかったアイドルセンスと圧倒的なビジュアルの美しさ。岡田さんは言わずもがな有名な俳優さんであり、尚且つお茶の間では面白格闘タイプ。(ハマった当初の感想)

 なんといっても六人の家族のように暖かい在り方と奇跡的にバラバラの個性、ジャニオタじゃなくてもバズられる剛健伝説と坂長夫婦。それぞれのデビューまでの道のりとデビューしてからの苦労。仲良しエピソード。それを見守る面白くて優しいファン。そのすべてを好きという以外の感情が出てこないほど愛しく思ってしまった。

 

 そしてたどり着いたのが真打、楽曲である。初めて好きと感じた音楽は「スピリット」だ。

 

君のために君のすべてが

この世界を走ってく

忘れないでどんな時でも

大切なのは スピリット

V6 「スピリット」より

 

 最初のユニゾンを聞くたびに涙が出そうになる。忘れていたまっすぐな気持ちとピュアなメロディーが耳に心地よく、心に響いた。一曲でこんな気持ちになったのはいつぶりだろうか。かなう夢もかなわぬ夢もかけがえのないものだよ(号泣)

 

 話は変わるが、黄色い声をご存じだろうか。漫画などで王子様キャラに女のモブが叫ぶ「(゚∀゚)キャーカッコイイ!!」と囃す、モテモテを援助するための甲高い声である。私はひねくれた人生を送ってきたのでメジャーなものに黄色い声を上げる意味がわからなかった。叫ぶ必要はあるのか?意識的なものなのか?そんなにカッコイイか?と疑問を十年近く抱いていた。ところが初めてV6のフォエバコンDVDを一人で鑑賞したときのことである。

 

キャーカッコイイ!!

 

 出たわ。普通に無意識で出たわ。だって坂本さん足なげーんだもん、王子様のような衣装が似合っていたんだもん、スーツ姿でしゃんとしたお顔立ちが男前だったんだもん、こんな理由付けは叫び声の後につけられたもので、鑑賞している間はずっと悶えていたのを覚えている。隣に住んでいる友達からは「頭大丈夫か?」というLINEが飛んできて、声を抑えたのだが、声を抑えたら今度は涙が止まらなくなり「君が思い出す僕は君を愛しているだろうか」のアカペラで泣きすぎてティッシュが無くなりバスタオルにくるまっていた。

 黄色い声は無意識に出るもので、この声に意味などはない。しかし女性は本当にかっこいい男性の姿を目の当たりにするとその声を出す以外の行動の身動きが取れなくなることに気が付いた。素敵なものに脳直で反応するのは本当に楽しく、生きててくれてありがとうという感情はアイドルは虚像でありつつも存在はしているという二次元とはまた違う森羅万象の喜びを感じて湧いてくるのである。

 

 かくして私はV6のファンになった訳ではあるが、この間初めて「君が人生の時」という舞台で、生の坂本昌行さんを見ることが出来た。物語が終わって最後の挨拶をされている坂本さんは非常に紳士的で男らしく、二階席で観覧していた私のほうにも目を向けてくださった。もちろん私なんか目に入っていなかったかもしれないが、遠すぎるファンサだと思って、強く生きようと決心した。

 V6のコンサートも後半戦に突入した。横アリでコンサートを目の当たりにする私はどんな顔をしているだろうか。黄色い声はでているだろうか。今からのどの調子を整えて、ファンとして精いっぱい応援したい。